中学生向け

子どもたちへのお金の教育について



お金に対する考え方は、子育てにも重要と感じます。

今、家計における教育費の割合というのが非常に高いことと思います。

その時に、今ある収入で節約をして何とかするのか。

それとも、もっと収入を増やせることを考えるべきなのか。

これは、子どものお金に対する価値観に直結することなので、ご夫婦でよく話し合って欲しいと思います。

まず前提条件からお話したいのですが「うちはお金が無い」とあまり子どもに言わないであげてください。

特に女の子の場合は、母親にしてみれば苦労を分かち合える存在として、何でも話しているかと思います。

ですが、「お金が無い」と言い続けられて育つと、お金が無いことに対する恐怖感が募り、お金に対して真摯に向き合えなくなってしまいます。

よく「潜在意識に働きかけましょう」と、自己啓発系の書籍に書いてありますが、その潜在意識に「お金が無い」と刷り込まれてしまい、「無い」ことの恐怖と戦う大人になってしまいます。

実際には、ゼロなら確かに「無い」状態かもしれませんが、暮らしていけるだけのお金があれば十分ですよね?

足るを知るという言葉がありますが、暮らしていけるだけのお金があれば十分と思い、お金では買えないものに対して時間や労力を割ける人に育てて欲しいと思うのです。

という前提の上で、節約系で育てるか、足りないなら稼ぐ系で育てるか。

結論から言うと、両方大切なので、バランスよく育てて欲しいと思います。

節約は、単純に無駄なお金を使わないというだけではなく、物を大切にすることや環境に配慮することを身につけることに繋がります。

現在の家電製品がそうですが、直すより買った方が安いから買ってしまおうという考え方は、少なくとも教育上は好ましくないと思うのです。

物を大切にすることは、人を大切にすることにも繋がります。

その物を作った人たちへの敬意を忘れずに、その物を使うことで得られる恩恵に有難みを感じられる子育てをして欲しいと思います。

一方で、終身雇用はこれからますます崩壊していきます。

子どもたちが大人になった頃には、終身雇用が無いのはもちろんのこと、副業や投資は当たり前になっていることでしょう。

副業しかり、投資しかり、勉強が必要です。

基本を学んだ上で、工夫していくことも必要。

守破離ができる大人にする。

成功している人は、既に成功している人の真似をし、自分なりの工夫を加え、そこから独自の手法を身につけています。

そういうことができる人に育てることが、これからの子育てには必須になるのではないでしょうか?

一部の国では当たり前になっているお金の教育が、日本では行われていません。

残念ながら、現時点では親がそれを担うしかありません。

あなたは、副業や投資の話を子どもにできますか?